一般皮膚科

皮膚外科

皮膚外科について

一般的によくみられる良性の皮膚腫瘍は、ほくろ「色素性母斑」・「脂漏性角化症」・「脂腺増殖症」・「粉瘤」など様々あります。良性の皮膚腫瘍の場合は当院で手術を行っております。
悪性腫瘍には「基底細胞癌」・「有棘細胞癌」・「悪性黒色腫」の他、様々な腫瘍があります。ダーモスコピー(特殊な皮膚の拡大鏡)を使って診断しますが、必要に応じて、皮膚生検(皮膚の一部の検査に提出し細胞レベルで診断する)という検査をご提案いたします。明らかに悪性が疑われる場合には、近隣の総合病院をご紹介したします。

<手術までの流れ>
①診察をします。
②病名のあたりをつけます。
③当院で手術可能な場合 
  →手術日のご予約をします。(予約に空きがある場合は当日できる場合もあります)
 当院では手術困難な場合(サイズが大きい、瘢痕のリスクが高い、癒着が強いなど、また悪性腫瘍が疑われる場合)
  →近隣の総合病院への紹介状を作成させていたただきます。

粉瘤(アテローム)
皮膚の下にできる腫瘍で、黒い穴ができた、と来院される方もいます。毛穴の出口が詰まってしまい、中に残存する皮膚から角質が作られるため、出口のない毛穴に角質が溜まって袋状になった状態を粉瘤と言います。時々つまった角質が漏出すると、独特な匂いを発します。化膿していなければ、袋の内容物も含め、袋ごと剥離して摘出し(くり抜き法など)根治的な治療を行います。化膿すると急激に炎症が拡大するため、抗生剤を内服し、貯留した膿を排出させるためにまずは切開し排膿する必要があります。経過をみて根治的な治療を検討します。発生した原因として、「自分が不潔にしているからではないか」と心配される方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。生きている限り誰でも生じ得ます。

脂漏性角化症
脂漏性角化症は、早ければ30歳代から、主には40歳以降に発生し、加齢とともに少しずつ増える皮膚の良性腫瘍です。顔面、頭部、前胸部、背部によく見られますが、全身どこにでも発生します。色は褐色調から黒色で、大きさは数ミリから2~3cmくらいで、皮膚からわずかに隆起しています。液体窒素による冷凍凝固法が保健適応ではありますが、周囲に色素沈着や瘢痕を起こすリスクが非常に高いので推奨していませんが、リスクをご承諾されれば行います。自費診療にて炭酸ガスレーザーによる焼灼も行っておりますので、ご希望に合わせてご相談下さい。

色素性母斑(ほくろ)
身体中にできる可能性のある良性腫瘍です。歳を取るごとに少しずつ増えていきます。平坦なものから盛り上がったもの、深いものや浅いもの、様々です。ダーモスコピーで良性であることを確認後、飛び出ししていて、視界の邪魔になる、触ると痛みがある、髭を剃る時に血が出てしまって困るといった生活に困る場合には、手術的切除や炭酸ガスレーザーでの焼灼を検討します。

スキンタッグ
首や脇、胸の下に小さなイボが多数生じた場合、それをスキンタッグやアクロコルドンと呼びます。
一般的にかゆみや痛みはなく、放っておいても悪性化することはありませんが、皮膚悪性腫瘍との鑑別が必要な場合もありますので気になる場合はお気軽にご相談下さい。当院では、液体窒素による冷凍凝固法以外に、自費診療にて剪刀での単純切除や炭酸ガスレーザーやデルマトロンによる焼灼も行っております。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、治療を選択していきますのでご相談下さい。

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